猫にとって危険な食べ物は非常にたくさんありますが、食べた量や個体差によって現れる症状は様々です。ほんのひと舐めでも重篤になってしまう食べ物もあるので、掲載したもの以外でも猫が口にする食材には十分注意を払ってください。
①ネギ類(玉ねぎ、ねぎ、ニラ)
⇒書きたい内容が多くなったので個別で書きます。
②カカオ類(チョコレート、ココア)
⇒書きたい内容が多くなったので個別で書きます。
③【ブドウ・レーズン】ブドウやレーズンは、アメリカの調査機関(ASPCA)によると犬と猫に有害性があると報告されていますが、犬の方が危険性が高い食べ物です。猫には今のところあまり被害が報告されていませんが、腎臓に障害を与える可能性があるとのことです。特にブドウの皮が危険とのこと。
致死量は体重1kgあたり生のぶどうで30g。
④【アボカド】アボカドは、葉、種子、樹皮に含まれているペルジンは、人間以外の動物が食べると嘔吐や下痢、呼吸困難などや胃腸に障害を与える可能性があります。症状が出る摂取量はまだ解明されていないので、アボカドを食べさせないことが重要です。
⑤【マカダミアナッツ】マカデミアナッツは、猫にはどれほどの影響を及ぼすか、まだ未解明な部分がありますが、ブドウ・レーズンと同様に有害とされています。神経や消化器、筋肉に影響を及ぼし、おう吐、ふるえ、無気力、心拍上昇などの症状が見られます。
⑥【香辛料や塩】香辛料は肝臓障害を引き起こすことがありますし、塩分は腎臓疾患を引き起こす可能性があるので与えないでください。
⑦【ニンニク・ガーリックパウダーなど】タマネギと同じアリルプロピルジスルファイドなどが含まれていますが、タマネギほどの量は含まれていません。しかし、多量に接種すると、嘔吐、血尿、血圧上昇、心拍上昇などが起こり、ひどくなると溶血性貧血やハインツ小体性貧血を起こします。
⑧【アワビ・サザエの内臓など】「猫がアワビを食べると耳が落ちる」などといわれるように、アワビなどの内臓に含まれるピロフェオホルバイトなどの光励起物質が猫の体内に吸収されると、光線過敏症の原因になります。猫の耳の毛は薄いので、日光過敏症の症状が出やすく、激しい痒みが起こります。掻きまくることにより耳の組織が壊死して、「耳が落ちる」といわれる溶けたような耳になってしまうのです。
⑨【生の豚肉】生の豚肉にはトキソプラズマという原虫が潜んでいることがあります。トキソプラズマは猫が終宿主なので、豚肉は必ず火を通してから与えてください。トキソプラズマに感染すると、下痢や発育不全、目の障害などが起こりますが、まったく症状が出ない猫もいます。
⑩【鳥や魚の硬い骨】特に鶏の骨は割れたとき鋭く尖った状態になるので、喉や消化器官を傷つける可能性があります。腸で詰まってしまい腸閉塞を起こすこともあるので、鶏の骨や硬い魚(鯛など)の骨は与えないでください。
⑪【アルコール類】猫の肝臓は、アルコールを分解できません。アルコールは中枢神経に作用し、猫が摂取すると嘔吐や下痢、意識障害、心肺停止など重篤な症状を引き起こす可能性があります。命を取り留めても、内臓にダメージが残ることもあります。
致死量は、体重1kgあたり5.6mLとされていて、体重3kgの猫なら大さじ1杯程度です。アルコール度数10%の場合、50mLで致死量となります。
⑫【カフェイン】
⇒書きたい内容が多くなったので個別で書きます。
⑬【生のパン生地(イースト)】生のパン生地は、消化管の中で膨張し、ガスを発生させたりします。またアルコールを形成するのでアルコール中毒にんある危険があります。
パン作りをする飼い主さんは、要注意です。
◆その他
【人間用の薬やサプリメント】風邪薬や鎮痛剤に含まれているアセトアミノフェンに強い影響を受け、死亡例も数多く報告されています。どんな薬にしても、人間用に処方されたものを獣医師のアドバイスなしに与えることは止めてください。
サプリメントは猫にとって過剰な栄養になる場合があります。脂溶性ビタミンやカルシウム、鉄分など、体外に排出しにくいサプリメントは特に注意が必要です。猫が誤飲をしたと思われる場合は、動物病院に猫が誤飲した可能性のある薬品を持参し、獣医師に伝えてください。
(Allabout・ペットスマイル・アイペットさんからお借りしました)
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